真珠は、母貝から取り出したときから商品のような美しい白色に輝いているかといえば、
そうではありません。
商品として市場に出るためには、多くの真珠は何らかの漂白加工を施されているのが
実情です。なぜかというと、多くの真珠はシミや汚れを本来持っており、そのままでは
買い手がつかないものがほとんどだからです。
もともときれいな本来の色を持つ真珠も、いったん漂白されますので、なくなった色を
加工によって色づけるのが調色という作業です。
調色は、外部から表面の色を染めるのではなく、内部に染料を浸透させるので、
摩擦により色が落ちる心配はありません。
本来の色を戻すことが目的ですので、商品としての価値は上がるわけではないですが、
下がるわけでもないのです。
ただし、選別基準のうちの「照り」に関しては、漂白で真っ白になってしまった真珠より、
調色したものの方が、ランクが上がることもあるようです。
調色がされていても、真珠自体の巻きが厚くしっかりしていれば、色あせの心配も不要です。
漂白が不要な真珠なら調色も不要なのですが、漂白がある限り、
調色がなければ美しい色合いの真珠も少なくなります。
調色の有無にこだわらず、パール自体が美しいかどうかで判断するといいでしょう。